自宅の地下室のメリットデメリットとは?気兼ねなく楽しめる空間を注文住宅で実現 2021.1.26
自宅に地下室があることで、趣味を全力で楽しめたり、家で過ごす時間が豊かになったりと、地下室の魅力は多くあります。
そこで今回は、注文住宅だからこそ実現できる地下室について、注文住宅の建築を専門に行っている日本住宅ツーバイが、メリットやデメリットなどを解説していきます。
目次
地下室のある暮らしとは
あなたの家に地下室があることを、イメージしてみてください。どんな楽しみが増え、気兼ねなく過ごす暮らしを手に入れることができるでしょうか。(1)気兼ねなく楽しめる最高の空間
趣味に使うという目的でなくても、地下室という外とは遮断された空間があることで、友人や知人達と気兼ねなくホームパーティを楽しむこともできます。映画のシーンのように、少し大きめに音楽を流しながら、室温変化も少ない快適な場所で思い切りおしゃべりすることもできます。
(2)シアタールーム
地下室の楽しみ方としてイメージしやすいのがシアタールームでしょう。大きなスクリーンと迫力のある音響設備を準備することで、夜でも気兼ねなく映画館のような迫力で大好きな映画やドラマを楽しむことができます。また、サッカーなどのスポーツ観戦が好きな方なら、海外の試合でも時差を気にせず地下室でゆっくりと観戦することもできます。
「自分だけの映画館」「自分だけに用意された特等席」を楽しめます。
(3)音楽スタジオ
楽器演奏を趣味にされている方なら、誰でも一度は地下室の存在を考えたことがあるでしょう。楽器の練習にとって最も効率が悪く上達の妨げになるのが、周りに気を遣って演奏の練習をすることではないでしょうか。
気兼ねなく思い切り演奏することで、ほどよく力も抜けて良い演奏になりますが、音漏れや家族からの苦情、ご近所からの苦情を気にしていると、演奏に一番重要な部分で「音を小さくしなきゃ」と体が反応し、必要のない力が入ってしまい何時間練習しても上手くできないということも起こってきます。
しかし、地下室に音楽スタジオを設置できると、防音性能が高いため気兼ねなく思い切り練習をすることができるでしょう。
また、仲間が集まって合奏することで、音を通じたコミュニケーション力も高まりますので、より音楽を楽しめることは間違いありません。
(4)ワインセラー
ワインを好きな方で、地下室にワインセラーを持つことに憧れを持っている方もいるでしょう。冷蔵庫タイプのワインセラーもありますが、本数が多くなってくると保管場所に困るので、「やっぱり地下室があれば」という考えが出てくるのは当然です。地下室はワインの保存に適した温度に保ちやすいため、長期熟成するタイプのワインを保管するのに適しています。
(5)トレーニングスペース
健康への意識が高まっていることから、自宅でトレーニングマシンを置いて筋トレをする方も増えています。しかし、マシンを使って筋トレをするとわかりますが、意外にマシンの動作音が大きいため家族から「うるさい」といわれかねません。
特にベンチプレスのマシンや有酸素運動をメインに行う自転車などは、動作音が大きいため気兼ねなくトレーニングに集中するのが難しかったりします。
さらに、筋トレ中に音楽を流してテンションを上げたいときもありますよね。
筋トレマシンの動作音やトレーニング中に流す音楽。どちらも普通の部屋で行うと気兼ねすることばかりですが、地下室なら思いっきり楽しめるでしょう。
(6)オフィスや書斎
在宅ワークが広まっている関係で、自宅にオフィス代わりになるスペースがほしい方が増えています。特に仕事をするときには集中できる環境でないと、すぐにダラダラしてしまうという悩みを解消するために、普段の部屋とは違った防音性能があり集中しやすい環境を望まれる方も増えてきています。
地下室があると、在宅ワークのオフィス代わりになりますので、いつでも集中して仕事ができ、これまでよりもスムーズに進むことも考えられます。
住宅に地下室があるメリットとデメリット
地下室には、次のようなメリットとデメリットがあります。(1)メリット
■遮音性(防音性)
地下室の周りは土なので、外から入ってくる音を遮断してくれます。また、室内から発生した音もご近所へ伝わりづらいため、高い防音性能を発揮できます。■耐震性
地下室は地震への影響を受けにくくなっています。そのため、万が一のためのシェルターや備蓄用品の保管庫としても活用できます。■温度変化が少ない
地下室の温度は一年を通して、ほぼ一定に保たれています。夏は涼しく冬は暖かくなります。まさにワインをはじめとした保管庫や貯蔵庫としての活用はうってつけです。(2)デメリット
■湿気がたまりやすい
湿気対策を怠ると、室内に湿気がたまりやすくなります。室温がさがると結露を発生することもあります。結露が発生すると地下室の隅の方でカビの原因にもなりやすいです。対策方法
対策方法としては、家づくりの段階で事前に断熱材や防カビ対策を施しておきましょう。また、換気システムを整えることも検討しましょう。市販で購入できるような除湿器ではなく、家の設備として取り付けると便利です。他にも結露防止塗料を塗布する、という方法もあります。
■浸水の危険性もある
立地条件によっては、自然災害によって浸水してしまうことも考えられます。集中豪雨や台風が上陸しやすい地域の方は、浸水対策を忘れずに行っておきましょう。対策方法
地下室ではコンクリートで浸水対策を行うようにしましょう。特にドライエリアがある場合は浸水のリスクが高まるので、工務店の担当者と相談をして対策を進めましょう。■費用が高い
地下室の設置には費用がかかります。面積や仕様によって費用は変わりますが、こだわった作りにすると1000万円を超えてしまうこともあるようです。対策方法
「本当に地下室が必要なのか」を見直してみましょう。広さや高さ、用途など、地上の部屋を工夫すれば、地下室が不要になることもあります。また収納が目的であれば、半地下にすることでコストを抑えることができるかも合わせて、工務店の担当者に確認してみましょう。
地下室設置で注意しておきたいこと
地下室設置を検討されているのなら、次の注意点を理解しておきましょう。(1)明かりと換気
地下室は基本的に外からの明かりが入ってきません。そのため室内の照明はもちろん、地下室ならではの採光を考えておくのが理想です。例えば、地下室に外気を取り入れるため、ドライエリアを準備するのも方法です。
(2)湿度
湿気がたまりやすいため、換気設備も準備しておきましょう。除湿と換気は地下室を快適に使うために大変重要なポイントになります。(3)避難経路
万が一の場合でも、すぐに地上へ避難できる方法を準備しておきましょう。火事や地震が起こったとき、どうやって地上へ出るのか設計するときに検討しておくと安心です。地下室の費用を知っておこう
地下室の費用目安をお話します。(1)地下室建築の費用目安
地下室を作る場合、次のような費用がかかります。- 地中調査費:20万円~40万円
- 地下室の構造計算費用:30万円~40万円
- 地下室の鉄筋コンクリート構造の設計費用:30万円~80万円
- 土留め費用:120万円~200万円
- 土の処分費用:150万円~200万円
(2)地下室にまつわる対策費用目安
快適で安全に地下室を利用するための対策費用も必要です。- 外壁防水処理の費用:100万円~190万円
- 地下室の防水処理費用:90万円~120万円
- 壁を二重化して防水する費用:150万円~200万円
- 防水性の高い壁にする費用:100万円~200万円
この他に、災害時の対応を考えると次のような費用も必要です。
- 排水ポンプの設置
- 防潮板(止水板)の設置
- 結露対策
- 換気設備
概ねですが、災害時対応の費用を合計すると250万円前後は必要になるでしょう。
地下室が難しければ地上の部屋に力を入れる
ここまで見てきましたように、自宅に地下室を設けることは、さまざまな対策や建築費用が必要になってきます。「地下室を作るのは難しいな…」と躊躇する方には、日本住宅ツーバイでは地下室を造り込むのではなく、技術の進化によって高い防音性能を持った地上の部屋をご提案させていただいています。
地上のお部屋に高い防音性能を持たせることで、換気や湿気の対策は地下室ほど高価なものが必要なくなります。そもそも地下を掘るための費用が必要ありませんので、より防音にこだわることも可能になります。
例えば、トレーニングスペースなら床の補強に費用を回せます。テレワークのスペースなら、資料やパソコンが起きやすいカウンターやテーブルに費用をかけることができます。
地下室は確かにあるとうれしい空間ではありますが、費用対効果を考えると地上にある一階の一部屋の防音性能を高める方がコストパフォーマンスも良いとも考えています。
地下室か地上の部屋にするかの相談は日本住宅ツーバイへ!
地下室には気兼ねなく楽しめるメリットがあります。しかし、今回お話しましたように費用面を見ると簡単に設置することは難しいといえるでしょう。もしあなたが地下室を検討されているのなら地下室と一緒に、一階の一部屋を高機能部屋にする方法も検討していただきたいです。
費用と効果を考えると地下室よりもコスト負担が軽減され、室内の設備にお金を使うことができ、快適な空間を手にすることができるかもしれません。
もし、地下室のこと含め、家づくりの相談は気軽に日本住宅ツーバイまでご連絡ください!一緒にあなただけのマイホームを作っていきましょう!
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