猫と暮らす家づくり~猫楽しく一緒に暮らすポイントを紹介~ 2021.6.26
猫好きな方にとっては最高の幸せではないでしょうか。
一緒に暮らしていくなら、人も猫もリラックスして楽しく暮らせる空間を作っておきたいですよね。
そこで今回は、猫のための家づくりのポイントをまとめてみました。
猫のための家づくりに欠かせないこと
猫と一緒に暮らしていく家づくりに、は欠かせないことがあります。(1)猫を知ろう
まず、近年の家猫事情を知っておきましょう。昭和の頃の家猫というと、好き勝手に家と外を行き来していました。そのため外でケンカをして傷だらけで帰ってくることもあれば、感染病にかかって皮膚に瘡蓋ができることもありました。
また、残念ながら交通事故に遭ってしまう猫もいました。
しかし近年では、こうした問題を避けるため、猫は家の中で飼うという流れが一般的になっています。
また、猫は犬のように積極的に外へ散歩に行かないといけない動物でもないので、室内飼育が広まっていったという理由もあるでしょう。ただ運動しなくてもいいというわけではなく、室内だけでも猫が十分に運動できるような環境である必要はあります。
ここで猫と一緒に暮らすための家づくりで知っておきたいことは、室内でも猫がのびのびと安心して自由気ままに暮らせるようにしてあげること。
猫の習性や行動を知り、生活環境を整えることが大切になってきます。
(2)猫の習性
新築で家づくりをされるときには、改めて猫の習性を確認しておくことが大切です。猫には、次のような習性があります。
- きれい好き
- 高いところに登る
- 狭いところが好き
- 日向ぼっこが大好き
- 寒いのが嫌い
- 高温多湿は大の苦手
- 爪とぎはやめられない
- 寝ている時間が多い
- 柔らかくて持たれられる場所が好き など
こういった習性があるので、できるだけ猫に喜んでもらえるような配慮をしておきたいところです。
(3)猫が好きなこと・嫌がること
猫が好きなこと、嫌がることの中から、絶対に忘れてはいけない部分を集めました。■高い場所に登る
高い場所は、猫にとって外敵から身を守れるかつ獲物が発見しやすく、メリットが大きい場所です。平衡感覚が良いため、より高い場所にいることに抵抗がないのでしょう。また、最近の家の造りだと、高いところの温度や湿度が猫にとって丁度良いということもあるようです。
この習性は室内飼育を何年やっても収まることはありません(体重が増えて登れない場合は別ですが)。猫の変えられない習性として覚えておきましょう。
室内の場合は、もしかすると飼い主の行動を見て楽しんでいるのかもしれませんね。
■隙間が大好き
猫は狭い場所に入るのが大好きです。自分の獲物が取られないように、かつ、自分の身を守るための安全な場所として狭い場所を好むようです。
これも変えられない猫の習性なので、猫が隠れられるようなくつろぎの空間を作ることが重要です。
■きれい好き
猫はとてもきれい好きで、不潔なのは大嫌いです。きれい好きな習性に配慮するためには、猫用トイレはいつでも清潔になるようにこまめに手入れをしてあげましょう。
猫のために解決しておきたいこと
猫の習性も合わせて、家づくりのときに解決しておきたいことがあります。(1)運動
室内飼育の場合でも、できるだけ家の中で運動できる場所があると猫にとって良い環境になります。特に子猫の時期は走り回って遊びますので、たくさん運動できるスペースが作れるように計画しておきましょう。また、高いところから見渡すのが好きなので、キャットタワーやキャットウォークの設置も猫に喜ばれる可能性があります。
放っておいても、タンスや食器棚、冷蔵庫の上に登っていることもありますが、より猫が自由に安全に動けるスペースを作るなら、キャットタワーやキャットウォークのようなアイテムをオススメします。
(2)生活
新築の方で困るのが、爪とぎです。新しい家の柱や壁、家具にガリガリと爪とぎされると困りますよね。爪とぎの習性をやめさせることはできないので、爪とぎできるスペースを用意し、猫に専用のスペースで爪とぎをするように覚えてもらいましょう。
(3)習慣
暑すぎると嫌がりますが、程よく暖かい日が注ぐ窓際は大好きな猫。家づくりでは日向ぼっこできる窓際を作っておいてあげましょう。窓際から日向ぼっこしながら、庭を観察して楽しんでくれるかもしれません。
(4)安全
危険や事故が発生しやすい場所へのポイントには、猫用のペットドアやスクリーンを設置しましょう。ペットドアやスクリーンといったアイテムを設置しておくだけで、猫の行動範囲を制限できることがあります。
ただし、ドアやスクリーンの向こう側で「開けるニャ~」と鳴いて、開けることを催促される可能性もあります。
猫と暮らすなら対策しておきたいポイント
猫と一緒に暮らすなら、次のポイントの対策を検討しておきましょう。(1)気ままに動ける
- キャットウォーク
- キャットステップ
- 猫通路 など
猫が立体的な行動ができるようなアイテムを取り入れて、猫は思いのままに移動できます。自分の好きな場所へ行けるのでストレスも溜まりにくくなります。
(2)開放感
見晴らしの良い場所が大好きな猫。LDKなどは上から猫が見渡せるような工夫を取り入れておきましょう。また、飼い主さんも楽しめるように、キャットウォークの一部を透明のアクリル板にしておくと、猫が一休みしているとき肉球が見えて嬉しい気持ちになれます。
(3)窓際
大きな音や人が近くで動かない、安全な窓際を用意しておきましょう。特に日だまりのできる方角の窓際なら、いつでも猫がウトウトしている空間ができ上がります。(4)お留守番でも快適な空間
猫だけでお留守番するときもありますよね。こういったとき、猫が快適に過ごせるように暑さ対策と寒さ対策を取り入れておきたいところです。
壁への対策はもとより、窓にも対策しておくといつも快適な空間ができ上がります。
(5)玄関や勝手口
猫は好奇心が強い生き物です。そのため、ちょっとした隙間からも外に出ようとするときがあります。ここで注意が必要なのは、玄関と勝手口。猫が後ろにいるのに気づかず、玄関を開けると脱走してしまうこともあります。
予め玄関や勝手口などには、脱走防止の対策をしてきましょう。
(6)キッチン
キッチンは火や熱が出る場所です。猫が好奇心からコンロに触ったり、鍋をひっくり返したりしないよう、猫が入ると危ないスペースには柵を付けておきましょう。(7)浴室
浴室が好きな猫もいます。飼い主さんが浴室にいる間に猫も入ってくれるのは嬉しく感じますが、飼い主さんがいない間に猫が浴室に勝手に入って溺れてしまっては大変です。浴室のドアはロックできるものを使っておきましょう。
引っ張っただけで開くタイプは、猫が根気よくチャレンジして覚えると、簡単に自分で開けてしまう可能性があるので注意が必要です。
(8)猫用トイレ
掃除がしやすい場所に設置しましょう。清潔でないと猫にしかられます。ひどいと別の場所で猫がトイレをする可能性もあります。(9)カーテン
子猫の時期は、カーテンに飛びついて遊ぶことがあります。そのため、カーテンに爪が引っかからないタイプにするか、猫が大きくなるまではボロボロにされることを前提に、買い替えしても問題ないような、安いカーテンを利用するようにしておきましょう。
(10)障子
穴が開く楽しさと破れるときの音が楽しいようで、猫は障子にパンチするのを好むことがあります。大きくなるまでは諦めるか、プラスチック製の障子紙を使って対策をしてみましょう。(11)畳
爪とぎのように、畳は爪が適度に引っかかりバリバリ音がするのも楽しいのでしょう。しばらくは畳の上にカーペットを敷くか、上敷きで対応するのがオススメです。
猫も人も快適な暮らしを過ごせる家を
今回は、猫のための家づくりのポイントをまとめてみました。猫と一緒に暮らすことは、とても楽しいことです。また、猫にはいつでも快適に過ごしてほしいものです。
そのためには、猫の習性や好きなこと、嫌いなことを知り、猫が快適に過ごせる場所を作っておいてあげることが大切です。
高いところ、狭いところ、日向。
この3つをメインに考えてもらうと、まずは猫に喜んでもらえることでしょう。
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