注文住宅で憧れの中庭を手に入れる!メリット・デメリットを家のプロが解説 2020.11.23
しかし中庭を手に入れるには、デメリットについても理解をしておかなければなりません。
今回は、中庭を手に入れるメリットとデメリット、中庭を作るときの注意点について解説していきます。
中庭が家にあるメリットとは
住宅に中庭があると、次のようなメリットを感じることができます。- 部屋が明るくなる
- 外からの視線を気にせず楽しめる
- 風の通りがいい
- 子どもの遊び場として最適
- お家アウトドアが楽しめる
- 二世帯のほど良い距離感
(1)部屋が明るくなる
中庭に面している部屋には、明るい日差しが差し込みます。一般的な北側の部屋なら、お昼間でも日差しが差し込むことはありませんが、中庭に面していると太陽の明るさを感じることができるでしょう。そして、時間とともに変化する部屋の明るさを感じることで、毎日の暮らしにもメリハリを出すことができます。
(2)外からの視線を気にせず楽しめる
玄関横の庭や、お隣との境界に近い庭の場合、表を通る人の視線やお隣の方の視線が気になってしまい、自分の家の庭であってもゆっくりリラックスして楽しむことが難しくなります。しかし中庭であれば、四方は自分の住宅なので、外からの視線をこれまでのように気にする必要がありません。
普段着でダラダラと自由気ままにくつろぐこともできますし、お子さんと気兼ねなく遊ぶこともできます。
(3)風の通りがいい
中庭に面している部屋は、少し窓を開けるだけで風が通り抜けてくれます。空気の入れ替えが簡単にでき、春や秋には自然の風の通り道で気持ちの良い時間を楽しむことができるでしょう。
当然、窓を開けていても外からの視線が気にならないので、ストレスが少ない状態でリラックスできます。
(4)子供の遊び場として最適
道路に面した庭だと、車との事故や防犯面など、心配することが年々増えていき、お子さんが遊んでいても安心できません。しかし、中庭ならお子さんが遊びに夢中になっていても、道路へ飛び出すことはありません。また、知らない人が近づいてくることもないので、安心して遊ばせることができます。
(5)お家アウトドアが楽しめる
中庭は子供だけのメリットではありません。大人にとっても楽しめる場所です。例えば最近流行っているお家アウトドア。中庭にテントを張って楽しむこともできますし、BBQでアウトドア気分を楽しむこともできます。
また、DIYが好きな方なら中庭を作業場所にすることもできます。大人の楽しみのためにも中庭はメリットになります。
(6)二世帯のほど良い距離感
二世帯住宅を検討されているのなら、お互いの「ほど良い距離感」を作る場所にもなります。近すぎると小さな価値観の違いから問題が起こることもありますし、遠すぎるとお互い不安を感じることもあります。こうした悩みを解決する手段としても中庭はメリットです。
中庭が家にあるデメリットとは
住宅に中庭があると、次のようなデメリットもあります。
- 費用が増える
- 庭の剪定が必要
- 断熱効果が下がる
- 間取りに工夫が必要
- 雨の予防が必要
- 虫の予防が必要
(1)費用が増える
中庭の分、建築費用が増えてしまいます。また、中庭のために外構工事や照明、配水設備の費用も必要になることが多いです。(2)庭の剪定が必要
中庭を快適に使うには、定期的な剪定が欠かせません。手入れをしているからこそ快適な場所になります。ご自身で剪定できる方なら費用は必要ありませんが、自分では難しいという方の場合なら、庭の剪定業者へお願いする必要が出てきます。
(3)断熱効果が下がる
中庭に面している部屋に窓が増えると、家の中の断熱効果が下がることがあります。窓枠やガラスの性能を向上させることで、断熱効果を維持することもできますが、どうしても壁より窓は断熱効果が下がる傾向にあります。
(4)間取りに工夫が必要
中庭を上手に使うなら間取りに工夫が必要です。どの部屋は中庭が見えて、どの部屋は見えなくてもいいのかを検討する必要が出てきます。(5)雨の予防が必要
中庭を作るとき、きちんと排水処理をしておかないと強い雨や長雨の後に水が溜まってしまうこともあります。庭に水が溜まったままですと、衛生的に好ましくはありませんので対策しておきましょう。
水たまりがあると蚊が発生しやすくなります。また、中庭の場所によっては雨や風が当たらないところがありますので、そこが虫の住みかになってしまうこともあります。
少し郊外なら、ヤモリの冬眠場所になることもあります。
中庭で失敗しない種類を知っておこう
中庭を作るとき失敗しないために、代表的な種類を知っておきましょう。(1)ロの字
上から見ると「ロ」の形になっているものです。中央部分に庭があり、四方を部屋が囲っている種類です。この種類はプライバシーを守るのに適しています。ただし、住宅の真ん中に庭があるので、敷地に余裕がないと住宅の間取りが小さくなってしまうこともあります。
また、中央の庭は排水設備を整えておきましょう。何もしないと水たまりができやすくなります。
(2)コの字
上から見ると「コ」の形になっているものです。住宅の真ん中に庭があるのではなく、どこか一方に庭を寄せた配置です。ご近所の視線が遮れる場所へ庭を寄せることで、ロの字型よりも広く感じられる中庭を作ることができます。
中庭のある家の注意点はコレ!
中庭のある家特有の注意点を、3点お話します。注意点1.動線
中庭があることで、生活する上での動線が悪くなったということもあります。例えば、洗濯場と洗濯ものを畳んで収納する部屋が対角線上にあると、毎回中庭を直線的に移動するか、他の部屋をぐるっと回らなくてはいけません。中庭を含めた生活動線をイメージしておきましょう。
注意点2.窓
断熱効果を考えると、窓の大きさを気にしておきたいですね。大きな窓(ガラス)は断熱効果が低くなります。窓の大きさと窓の性能のバランスに注意しましょう。
注意点3.虫
虫が苦手な方は、とにかく排水設備をきちんと設置しましょう。また、庭の剪定もこまめに行いたいですね。虫の存在をゼロにすることはできませんが、家の中への侵入を防ぐためにも、庭で発生させないようにしておきたいですね。
ホッとできて楽しめる場所を
注文住宅に中庭を作ることに憧れをいただいている方もいらっしゃいますよね。リビングから窓へ視線を送ったとき、中庭が見えていると心も体もホッとできるはず。また、リビングだけではなくキッチンなどからも自然を眺めることができると、忙しい毎日の中でも季節の移り変わりを実感でき、暮らしにも余裕が生まれてくることでしょう。
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