注文住宅のコストダウンのポイントとは?知っておくと安心なテクニックを解説 2021.1.22
多くの場合は住宅を建築して購入するには予算があり、できれば予算よりも安くマイホームを完成させたいものですよね。
しかし、すべてのこだわりを住宅に取り入れると、想定している予算を大きく上回ってしまうかもしれません。
そこで今回は、注文住宅を専門にしている日本住宅ツーバイが、予算内に抑えるための注文住宅のコストダウンポイントについて解説していきます。
目次
生活にあった予算をみつけることが大事
注文住宅における建築費総額の全国平均をご存じでしょうか。SUUMO(株式会社リクルート)が2021年に発表した『2021年 注文住宅動向・トレンド調査』によると、平均2,988万円(土地代を除く)という結果も出ています。
参考)株式会社リクルート 2021年『2021年 注文住宅動向・トレンド調査』
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20211116_housing_01.pdf
この建築費総額の全国平均額は、建物だけの費用なので、他にも次のような項目も注文住宅を建てる費用として含まれます。
- 土地購入費用
- 外構工事費用
- 家具
- 家電
- 税金
- 各種手数料
場合によっては、次のような項目も必要となるかもしれません。
- 仮住まいの家賃
- 引っ越し費用
- レンタル倉庫費用 など
注文住宅を手に入れるということは、今考えているよりも必要となる費用が増えるため、契約して施工を進める前からコストダウンする意識を持っておいていただきたいと日本住宅ツーバイは考えています。
というのも、無理した予算で建築した住宅では、住宅ローンの返済に追われ、ゆとりを持って暮らすことが難しくなったり、こだわった部分が後悔のタネとなったりするかもしれません。
またここでお伝えしたいのは、「注文住宅を“安く”建てる」ではなく「予算内に収まるようにコストダウンする」という意識でいてほしいということです。
これから楽しく豊かに家族で暮らす場所ですから、プランニングのときからコストダウンを考えて進めていただきたいです。
注文住宅の第一歩!プランニングでコストダウンを考える
まず、注文住宅のコストダウンの第一歩として、プランニングのときから考えるのがオススメです。(1)予算を明確に
「予算なんて気にしない」「いくらでも使って」という方がいるかもしれませんが、一般的にはそんなことはありません。まずは、最初に予算を明確にしておきましょう。いくらまでなら余裕を持って暮らせるのか、月々の返済も無理なく、貯蓄もしながら安心して暮らせるライフプランを考えておきましょう。
(2)施工会社選び
予算が決まれば、次のステップである施工会社選びに進みます。まずは予算を伝えて、快く話を聞いてくれる施工会社を選びましょう。予算が少ないからといって、適当な対応しかしない施工業者は避けてください。本来、注文建築を専門に行っている業者なら、ご予算に合わせた最適なプランを提案できないといけません。
ただ本当に予算が見合わず「予算が少ないため難しい」と回答されることもあります。その場合は、自分たちのこだわりや相場を再度検討したうえで予算を見直したり、こだわりを実現するための予算を施工業者に計算してもらったうえで、どこのこだわりを削るのか考えたりするのもいいでしょう。
決して自分たちの判断ではなく、プロである施工業者の声にも耳を傾けていただきたいです。
(3)延べ床面積
コストダウンに直結するのは、延べ床面積を小さくすることです。大きな家は部屋数も増えますし、光熱費も増えていきます。結果的に建築費用も高くなりますし、ランニングコストも高くなります。家族構成やライフプランから、無理に大きな家にするのではなく、生活全体を考えて快適に暮らせる最適な間取りを考えましょう。注文住宅で見栄を張っても良いことは何もありません。
(4)シンプル
複雑なデザインや凹凸の多い床や壁などは費用がかさみます。また曲線を使った住宅設計も費用が高くなる傾向にあります。できれば正方形に近く、凹凸の少ないシンプルなプランニングを考えましょう。これだけでもコストダウンにつながります。
(5)工法
最近はさまざまな工法がありますが、工法によってメリットデメリットがあります。そのなかでコストダウンを考えるなら、実績が多く手慣れている施工会社も多い木造従来工法がオススメです。
(6)間取り
住宅のデザインと同じように、間取りもシンプルな長方形や正方形の方がコストダウンしやすいです。(7)屋根
見落としがちなのが、屋根の形です。屋根の片流れや切妻屋根はコストダウンにつながります。(8)和室
和室があると、洋室とは異なる落ち着いた雰囲気を持つ、魅力ある空間になります。また小さなお子さんがいらっしゃるご家庭なら、和室は大変使い勝手の良い部屋になります。ただし和室は洋室と比較すると材料や仕上げが割高になる傾向が強いです。一部屋全部を和室にするよりも、洋室の中の小上がりのスペースに和の空間を作る方が、コストダウンになるケースもあります。
「和室がほしい!」という方は施工業者へ相談しておきましょう。
(9)水回り
生活に欠かせないのが水回り。水回りの工事箇所が増えるとコストが増えていきます。なので、プランニングをするときにはできるだけ水回りを一カ所へ集めるように考えましょう。(10)収納スペース
ウォークインクローゼットやパントリーなどを検討し、収納スペースをシンプルにして集めることでコストダウンが行えます。(11)バルコニー
バルコニーは、「あると便利!」「バルコニーで遊べるかも!」といろいろと用途を考えますが、実際に生活するとほとんど使わなくなることもあります。- 本当に必要なのか
- どんなときに使いたいのか
- どこにあるのが便利なのか
よく検討しておきたいですね。
こだわりを決めてコストダウンするポイント
注文住宅=こだわりの家この考えは正解です。しかし、家のすべてにこだわると、コストがどんどんと跳ね上がっていくのも事実。そこで、こだわる部分を決めておき、こだわりが強くない部分は次からお話しする内容を参考にしていただきたいです。
(1)既製品の活用
ドアやサッシ、手すりなどは、家の中で必ずあるものです。こうした部分に強いこだわりがないのなら、既製品を活用することでコストダウンを目指せます。(2)高価なものは部分で活用
高価な資材や仕上げは、本当にこだわりたい部分にだけ使いましょう。ゲストを通す部屋だけこだわり、普段使う部屋はランクを落とすというのもコストダウンにつながります。(3)仕上げ材は統一で
室内の仕上げ材を統一することで、工事の数が減ります。そのためコストダウンにつなげやすいです。(4)付加機能がついた設備は十分検討
キッチンや浴室、トイレや洗面などに設置する設備ですが、最近のものは付加機能がついています。そして付加機能の数が増えるとコストもアップするため、必要な付加機能なのかどうかをきちんと検討しましょう。使わない付加機能の設備を高い費用で購入しても、うれしいことはありません。
(5)エアコン設備は量販店
エアコンに関しては施工業者から購入するよりも、家電量販店で購入した方が安いことがあります。実際には見積もりを見てみないと判断はできませんが、エアコンだけは家電量販店と比較してみることをオススメします。
コストダウンは暮らしが始まってからも考えておこう
注文住宅で後悔する原因になりやすいのが、ランニングコストです。住宅を建てるときのコストはきちんと考えていたのに、光熱費などを含む、生活を始めてからのランニングコストが、当初考えていたよりも多くて困ったということもあるようです。
住宅の断熱性能や気密性能などを高めると、建築費用は高くなりますが光熱費の負担は軽くなる可能性が出てきます。
長い目でみて建築費用とランニングコストのバランスも忘れずに考えておきたいですね。
プランニングのときからコストダウンを意識
注文住宅をできるだけ安く手に入れるためには、プランニングのときからコストダウンを意識しておくことが大切です。また、どうしてもこだわりたい部分、そうでない部分を明確にするのも忘れてはいけません。
こだわりたい部分だけ費用を高めに設定し、それ以外は既製品を活用しシンプルなプランにするというのもオススメです。
「注文住宅を考えているけれど、自分たちのプランと予算なら、どの程度実現できるのか」といったお悩みや不安をお持ちなら、私たち日本住宅ツーバイまでご相談ください。
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