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【予算別に解説】注文住宅の予算相場とは?内訳や予算計画も一緒にご紹介 2020.11.23

夢のマイホームを手に入れるなら、家族の希望をできるだけ取り入れた住宅であるほうが嬉しいですよね。

そんな想いから建売住宅ではなく、注文住宅を検討される方が増えています。しかし、注文住宅というと誰もが気になるのが相場価格。

そこで今回は、注文住宅の相場と必要な費用の内訳、さらに安心して暮らしを継続するために忘れてはいけない予算計画の考え方についてご紹介していきます。



注文住宅にかかる費用の内訳とは

注文住宅の費用相場を考えたときは、費用の内訳をまず知っておきましょう。


(1)土地購入の費用

注文住宅を建てるときに、すでに土地を所有しているなら土地購入の費用は必要ありません。しかし、住宅建築のための土地を所有していないのなら、先に土地購入費用が必要になってきます。

多くの方は土地購入時に住宅ローンを組み、建築をするときに2回目の住宅ローンを組みます。住宅の建築会社が決まっている場合なら、土地購入時に1度だけ住宅ローンを組むことで済みますが、基本的には数回に渡って銀行での手続きが必要になることが多いです。


(2)住宅建築の費用

住宅の建築契約を結ぶと、住宅に対する費用が必要になります。とはいえ、最初に一括で全額お支払いということは、ほとんどありません。多くのケースでは次のような費用内訳になることがあります。

  • 工事契約金
  • 建築確認申請費
  • 着工金
  • 地鎮祭費用(必要な方のみ)
  • 上棟時に中間金と上棟式の費用
  • お引き渡し前に建築費残金

また、土地調査が必要な場合は、建築前に地盤調査費用などが発生することもあります。


(3)手続きの費用

土地の費用と住宅の費用以外に、手続きをするための費用も必要です。
  • 建物の登記費用
  • ローンに関する事務手数料や保証料
  • 火災保険料
  • 税金

登記に関する費用は司法書士、税金に関する費用は税理士が専門になります。またローンに関する費用は銀行によって変化するので、前もっていくらくらい必要なのか確認しておきたいところです。

土地や住宅の費用は誰もが必要と理解していますが、見落としがちなのが手続き費用です。油断していると、急な出費になり家計が圧迫されてしまう月が出てくる可能性もあります。忘れずに覚えておきましょう。


相場がわかれば予算計画しよう

相場と必要な費用がわかったら予算計画をしておきましょう。

「何となく大丈夫だろう」というのでは不安が残ります。では予算計画ではどのように考えればいいのかというと、次の考え方が一般的です。
  • 頭金は住宅購入額の20%以上がベスト
  • 引っ越し費用を忘れない
  • 仮住まい費用を忘れない
  • 出産や学費などの費用を忘れない
  • 両親の介助や介護費用を忘れない

後は、月々の収入から余裕を持って返済できる、住宅ローンの返済額を考えます。

一般的には年収に対して占める住宅ローンの返済額は、20〜25%以内といわれています。ただこれはあくまで目安です。

他にも月々で発生する費用はあるので、総合的に無理しない金額を設定するようにしましょう。

また、将来を考えて保険をかけている場合なら、保険内容の見直しもやっておくと良いですね。

予算計画や返済について細かく検討される場合は、フィナンシャルプランナーに相談するのも良い選択になります。


注文住宅の相場別の特長

注文住宅の相場の話をするのは、大変難しいことです。というのも、注文住宅は完全オーダーメイドの住宅であり、建築する立地条件も様々です。画一的に生産される工業製品のように「○○万円で建築できます!」と言いづらいのです。

しかし、ここで一つの相場を表す調査結果があります。それは住宅金融支援機構が調査した「フラット35利用者2019年度注文住宅建築費」に発表されている、注文住宅の建築費全国平均です。

地域によって差はありますが、注文住宅の建築費(全国平均)としては3532.5万円となっています。

参考)2020年度住宅金融支援機構「フラット35利用者2019年度注文住宅建築費」
https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf

この調査結果がすべてではありませんし、平均ということなので必ずしも3000万円台の注文住宅を建てる人が多いとは限りません。しかしこれから注文住宅を検討される方には目安になることは間違いありません。

さて、建築費の相場を確認した後は、もう少し具体的に予算別の特長をみていきましょう。


(1)建築予算が1000万円台

建築費の予算が1000万円台ということは、全国平均と比較すると2000万円分を抑えて建築することになります。

ということは、1000万円台の注文住宅の特長としては、次のようなことが考えられます。

  • 床延べ面積を小さくする
  • 建物の形状をシンプルにする
  • 外壁には費用のかかる材料を選ばない

住宅の外観や間取りをイメージすると、正方形や長方形にすることで実現できる可能性が高くなります。

また、家の中の設備に関してもグレードを十分に検討し、必要な部分とそうでない部分を明確にすることで、1000万円台の注文住宅を実現することができるでしょう。

建築予算が1000万円台の住宅は、シンプルというキーワードが重要になってきます。


(2)建築予算が2000万円台

1000万円台の予算で「ちょっとやめておこう」と考えた部分に、費用を使うことができるでしょう。

また、床延べ面積も1000万円台より少し多くとれるので、部屋の広さに少しずつ余裕が生まれるはずです。

家の中の設備に関しても、キッチンやトイレに最新式のものを導入できるでしょうし、窓ガラスなどにもこだわりを持って選べます。

防音や温度差を少なくするような、快適な暮らしを実現できるガラスを選べるのは、大変有意義なことでしょう。

また、家の外壁や屋根に使う材料にもこだわれるでしょう。家族が持っている希望をすべて叶えるのは難しいかもしれませんが、目に触れやすい部分のこだわりや希望を叶えることは可能だといえます。


(3)建築予算が3000万円台

全国平均でもある3000万円台なら、ほとんどの希望を叶えることができるでしょう。

住宅の床延べ面積、間取り、外装、内装。住宅のデザインも正方形や長方形だけではなく、複雑なデザインを採用することもできます。

また、みなさん後回しになりやすい門、扉、塀などの外構にもこだわりを持ってデザインできる余裕が生まれます。

そして、毎日の暮らしに直結する室内には、床暖房をはじめとした快適な暮らしを実現するアイテムを揃えることも難しくありません。


(4)建築予算が4000万円台

全国平均よりも1000万円多い予算です。これだけの予算があれば、あなたの希望のほとんどを叶えることができる住宅を手に入れることができるでしょう。

  • 住宅のデザイン
  • 外観
  • 内観
  • 外構
  • 設備
  • 間取り

住宅を建てる面積にも余裕があるので、趣味専用のガレージなども一緒に建築することも可能です。

住宅の外や内に使う素材にもこだわることができ、どこを見ても自分たちが納得のいく住宅にすることができるでしょう。


注文住宅は費用以上に業者選びが大切な理由

注文住宅は費用が増えれば増えるほど、ご自身が希望した通りの住宅になりやすいものです。

しかし、ここで覚えておいていただきたいことは、費用以上に業者選びで住宅の出来映えや快適な暮らしが変化するということです。


(1)技術

注文住宅を専門に扱っている業者なら技術も安心です。これまでの経験や実績から難しそうなことにも対処してもらえる可能性が高くなります。

また、専門家だからこそ快適な暮らしのアドバイスもできるため、5年後10年後、20年後を見据えた間取りや建築方法を知ることができます。


(2)人柄

注文住宅は長いおつきあいをすることになります。建築前から建築後のフォローまで、1年2年のおつきあいではありません。

ということは、依頼する業者さんの人柄が合わないのなら、これから長い間に渡って「モヤモヤ」することや「イライラ」することが増える可能性が潜んでいます。


(3)価値観

人柄に関連しますが、業者さんの価値観も大切です。価値観が近くないと、あなたの希望を理解してもらいづらくなります。


(4)アフターフォロー

注文住宅は建築して終わりではありません。その後のフォローも大切です。しっかりとしたフォローが期待できる業者を選びましょう。


(5)レスポンス

ほとんどの場合、あなたからの質問や問い合わせ、相談への返答(レスポンス)の速度で業者の善し悪しが判断できるでしょう。

あなたのことを考えている業者なら、レスポンスも早く丁寧です。

また、レスポンスの速度は建築後のフォローの判断にもなります。建築前や完成前からレスポンスが遅い業者が、建築後のフォローで迅速な対応をしてくれるとは考えにくいですね。

レスポンスは、あなたの業者の関係性や業者の価値観を判断する材料になります。慎重に判断しておきましょう。


注文住宅の予算はしっかりと検討しよう

注文住宅を検討するなら、相場は気になるものですよね。そこで今回は相場に合わせた特長や費用の内訳、予算計画の考え方についてお話しました。

注文住宅は大変大きな買い物です。そのため、資金についてはしっかり考えていただきたいです。予算ギリギリの住宅を考えるなら、少し余裕のある注文住宅を検討される方が、後々の暮らしも充実するでしょう。